城戸アラタです。
iDeCoの記事で、「60歳まで引き出せない」というデメリットについてお伝えしました。
では、「いつでも引き出せて、しかも税制優遇がある」制度はないのか?
あります。それが新NISA(ニーサ)です。
新NISAとは:運用益が非課税になる国の制度
NISA(ニーサ)とは、株式や投資信託の配当金や分配金、値上がりで得られた売却益が非課税になる国の制度です。
投資で得られた利益は、通常20.315%の税金がかかります。この税制メリットはかなり大きいです。
城戸アラタたとえば、投資で20万円の利益が出た場合、通常の課税口座(特定口座や一般口座)では約4万円を納税しなければなりません。しかし、NISA口座で投資していれば、得られた利益はまるまる受け取ることができます。
なぜ国がNISAを作ったのか
国がNISAを作った狙いは、国民の資産形成を促進したいからです。
国民年金も制度としては現状厳しい状況です。だから、NISAを使って投資してお金を作ってほしい——それが国の本音です。
新NISAの8つの特徴
新NISAには、知っておくべき8つの特徴があります。
特徴1「非課税保有限度額は1,800万円」
新NISAの非課税保有限度額は、1,800万円です。
これは、生涯で最大1,800万円分(買付額)の商品をNISA口座で保有できるという意味です。
特徴2「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がある
新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠があります。
- つみたて投資枠:長期・積立・分散投資に適した投資信託
- 成長投資枠:より幅広い商品に投資できる
特徴3「2つの投資枠の合算が生涯投資枠(1,800万円)になる」
非課税保有限度額の使い方は次のとおりです。
- つみたて投資枠のみ、またはつみたて投資枠と成長投資枠の併用で、1,800万円の非課税保有限度額の総枠を利用できます。
- 成長投資枠で利用できるのは最大1,200万円です。(成長投資枠を満額利用した場合は、つみたて投資枠は600万円が上限となります。)
特徴4「年間投資額が決まっている」
年間の投資上限額は次のとおりです。
- つみたて投資枠:年間120万円まで
- 成長投資枠:年間240万円まで
- 合計:年間360万円まで
特徴5「つみたて投資枠は定期購入しかできない」
つみたて投資枠では、定期購入しかできません。積立契約に基づいて、定期かつ継続的に投資信託を購入します。
成長投資枠は、スポット購入(一括購入)も可能です。
特徴6「それぞれの枠で買える商品が決まっている」
新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠では、購入できる商品がそれぞれ決まっています。
つみたて投資枠:
- 長期にわたって積立・分散投資に適した投資信託やETF(上場投資信託)が対象
- 販売手数料がゼロ(ノーロード)
- 信託報酬が一定水準以下
- 信託契約期間が無期限または20年以上
成長投資枠:
- 信託期間が20年未満の商品や、毎月分配型の商品は購入できません
- 高レバレッジ型などのデリバティブ(金融派生商品)を特定の目的以外で利用する商品も購入できません
特徴7「売却はいつでも自由で売却することで投資枠が復活する」
これがiDeCoとの最大の違いです。
新NISAの資産を売却すると、その翌年に非課税投資枠が復活します。
たとえば、新NISAで投資した1,800万円のうち、1,000万円分を売却したとします。すると、売却の翌年に1,000万円分が非課税投資枠として復活します。
ただし、1年間に投資できる金額は、年間の非課税投資枠360万円までです。
特徴8「枠内の利益はずっと非課税」
NISAの非課税期間は無期限です。
つまり、NISAで買付した商品は、自分の意志で売却しない限りは恒久的に非課税の対象となり、利益が出ても税金がかかりません。
非課税対象なので、NISAで発生した利益は確定申告も不要です。
しかも、一度利用した非課税枠は商品を売却すれば再利用できるので、売買を繰り返しても非課税保有限度額が減ってしまう心配はありません。
新NISAの活用法:2つの視点
投資家目線:なるべく早く枠を埋める
長期投資による資産形成を目指す投資家目線で考えると、効率的なのは十分な投資資金があるなら、なるべく早く非課税投資枠を埋めてしまうことです。
例えば、最短5年で満額活用することで、長期的な複利効果を最大限に引き出し、効率的な資産形成が可能になります。
現実的な活用法:老後2,000万円問題の解決



ただ、現実的には、新NISAを活用して老後2,000万円問題が解決できるくらいで考えるのが良いかなと思います。新NISAも、分散投資先の1つです。
例:月5万円を20年間積立(年利5%想定)
- 元本:1,200万円
- 運用益:約850万円
- 合計:約2,050万円
これで、老後2,000万円問題は解決できます。
おすすめの投資信託
◆SBI・V・S&P500インデックスファンド
◆SBI・V・全米株式インデックスファンド
◆楽天・全米株式インデックスファンド
◆SBI・全世界株式インデックス・ファンド
◆楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
これらは、世界経済や米国経済全体に分散投資できる商品です。長期的に安定したリターンが期待できます。
重要なのは金融リテラシーを身につけること
今回はNISAについて解説してきましたが、重要なのは金融リテラシーを身につけるべきということです。
お金は、使うことで真の価値を発揮します。それは人生を豊かにするための単なる道具であり、例えば料理人が包丁を使うように、私たちは人生を充実させるためにお金を活用するのです。
包丁が料理のため、サーフボードが趣味を楽しむための道具であるように、お金も自由で快適な人生を実現するための手段に過ぎません。
しかし、熟練の料理人でも包丁を日々使わないと腕が鈍るように、お金についても同じことが言えます。



私たちが実践している物販も、ポイントなどを考慮してお得に商品を買うスキルが磨かれ、かなりの恩恵を受けることができていますよね!これだって金融リテラシーの1つで、実践することで磨かれているわけです。
NISAでの積立投資だけでは不十分で、たとえ数千万円の資産形成に成功しても、金融リテラシーを継続的に磨かなければ、老後にその資産を適切に運用・管理することは困難になるでしょう。
大切なのは、お金を目的化せず、より良い人生を送るための手段として活用することです。
宝くじの高額当選者の7割は破産するという事実も、ただ単にお金が手に入ってもそれを適切に運用・管理するための金融リテラシーが磨かれていないからです。
資産運用の知識やスキルは、定期的に使い、実践することで身につきます。日々の家計管理から投資判断まで、お金との関わりを意識的に持ち続けることで、将来の経済的自由度を高めることができます。
結局のところ、お金は私たちの人生の質を向上させるための道具です。その道具を効果的に使いこなすためには、継続的な学習と実践が欠かせません。そうすることで、老後も含めた長期的な人生設計において、より多くの選択肢と自由を手に入れることができます。
金融リテラシーを一言で言うなら



金融リテラシーを一言で言うなら、「リスクとは何かを知ること」です。
世の中の多くの人が成功できないのは、リスクを取らないからです。
投資もビジネスも、成功する人は適正なリスクを取った人です。
適正なリスクはどの程度なのか——これはもう、慣れや経験でしか学べません。
だからこそ、NISAで少額から始めて、金融リテラシーを磨いていくことが重要なのです。
最後に
新NISAは、いつでも引き出せて、運用益が非課税という、非常に優れた制度です。
iDeCoとの違いは:
- iDeCo:60歳まで引き出せない / 掛金が所得控除 / 確実に老後資金を作る
- 新NISA:いつでも引き出せる / 運用益が非課税 / 柔軟に使える
両方を組み合わせることで、短期の柔軟性と長期の確実性を両立できます。
まずは、月3万円〜5万円から新NISAを始めてみる。
これだけでも、20年後には2,000万円を超える資産を作ることができます。



投資にはリスクは付きものです。しかし、何もしないこともリスクです。新NISAという国が用意した制度を活用して、将来の自分への投資を始めましょう。
城戸アラタ
Parallel Life Method


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