【連載 第13回】奥足ローと首相撲——47歳が実戦で使える技術を磨く

城戸アラタです。連載第13回では、対人練習で学んだ奥足ローの入り方と、首相撲の基本技術についてお伝えします。

前回までの記事で、蹴りに特化した練習を積み重ねてきました。

しかし、サンドバッグで打てても、実戦で当てられなければ意味がありません。

今回の対人練習で、「当てる技術」と「組みの基本」を徹底的に学びました。


目次

対人練習①:奥足ローへの入り方

ローキックは相手の動きを止める重要な武器です。

しかし、単発の右ローだけでは、相手に読まれてしまいます。

今回の練習で学んだのは、相手の奥足(後ろ足)に確実にローを当てる入り方です。


方法①:あえてカットさせてから奥足を狙う

流れ:

  1. 右ローをしっかり当てる
    まずは通常の右ローキックを、相手の前足にしっかり当てます。
  2. あえてカットさせる
    次の右ローは、相手にカットさせることを前提に打ちます。
  3. 奥足を狙う
    相手が前足でカットする姿勢になった瞬間、奥足(後ろ足)が無防備になります。そこを狙います。

ポイント:

  • 足の付け根付近(太ももの上の方)に当てる
    この部分は筋肉が少なく、ダメージが入りやすい箇所です。
  • 足に対して垂直に、やや落とすようなイメージ
    横から当てるのではなく、上から落とすように蹴ることで威力が増します。
城戸アラタ

最初の右ローで相手にパターンを覚えさせる。そして次は「カットさせる」ことを狙う。この駆け引きが、実戦で使える技術です。


方法②:右ストレートで相手の意識を上げてから奥足ロー

流れ:

  1. 右ストレートを相手の顔の前で残す
    右ストレートを打ちますが、当てることが目的ではありません。相手の顔の前に拳を残すことで、相手の意識を上に向けさせます。
  2. 一歩踏み込んで奥足ローを打つ
    相手の意識が上にある瞬間、一歩踏み込んで奥足にローキックを打ちます。

技術的な本質:

上下の散らしです。

相手の意識を上に向けさせてから、下を攻撃する。このシンプルな原則が、ローキックの成功率を劇的に上げます。

重要なポイント:

  • 右ストレートは「フェイント」として使う
    当てようとしなくていい。相手の視線を上げることが目的です。
  • 一歩踏み込む距離感を体に染み込ませる
    奥足は遠い。だからこそ、しっかり踏み込む必要があります。

対人練習②:左ミドルへのローの返しをワンテンポ早く

相手の左ミドルキックに対して、どう返すか。

これは実戦で非常に重要な技術です。

今回の練習で学んだのは、「距離」によって対応を変えるということでした。


距離感の理解が鍵

相手の左ミドルに対する対応は、向かい合っている時の距離で決まります。

パターン①:ミドルの距離(遠い)

相手が十分に距離を取って左ミドルを打ってきた場合:

  • カットする
    腕でしっかりブロックします。
  • スウェーで避ける
    体を後ろに引いて避けます。

この距離では、威力があるため確実にディフェンスすることが優先です。

パターン②:パンチの距離(近い)

相手がパンチを打てる近い距離から左ミドルを打ってきた場合:

当たっても痛くありません。

なぜなら、十分に距離が取れていないため、威力が出ないからです。

この場合の対応:

  1. 受ける(カットしない)
    軽く体で受け流します。
  2. 即座に奥足ローを返す
    相手の左ミドルを受けた瞬間、すぐに奥足にローキックを返します。

これは反射でできるようにする!

考えている時間はありません。体が勝手に動くレベルまで反復練習します。

城戸アラタ

距離が近ければ、相手のミドルは威力が出ません。だからこそ、恐れずに受けて即座にローを返す。この判断を瞬時にできるようになることが、実戦で勝つ鍵です。


首相撲:47歳でも使える組みの技術

チャンピオン大会では首相撲が有効なルールです。

今回の練習で、首相撲の基本を徹底的に学びました。

47歳では力勝負はできません。だからこそ、正しい立ち方効率的な技術が重要になります。


首相撲の基本姿勢

まず、首相撲における正しい立ち方から。

立ち方の5つの基本:

  1. 背筋をまっすぐ
    背中を丸めると力が入りません。背筋を伸ばして姿勢を保ちます。
  2. 足は相手より少し開く
    足幅を広く取ることで、安定性が増します。相手より広いスタンスを取ることで、崩されにくくなります。
  3. つま先立ちで背を高く
    つま先立ちになることで、相手より高い位置を取れます。高い位置から押さえることで、有利な体勢を作れます。
  4. 顎を引き、肩を上げる
    これにより、相手に首を掴まれにくくなります。防御的な姿勢を維持します。
  5. 上半身は固める(力を入れるのはダメ)、下半身はリラックス
    上半身は安定させますが、力んではいけません。下半身はリラックスして、どの方向にも動けるようにします。

この基本姿勢が、すべての技術の土台になります。


腕と手の使い方

首相撲における腕と手の使い方は、非常に重要です。

① 肘を相手の鎖骨の下あたりに当てる

目的:

  • テコの支点になる
    肘を相手の体に当てることで、支点ができます。ここを軸に相手をコントロールします。
  • 相手が近づきにくくなる
    肘で距離を作ることで、相手を密着させないようにします。

② 右手は後頭部の高い位置に

技術的ポイント:

  • 手のひらではなく、手の甲の親指の付け根あたりで押さえる
    手のひらを使うと力が分散します。手の甲の親指の付け根を使うことで、効率的に押さえられます。
  • 後頭部の「高い位置」
    低い位置を押さえても効果がありません。できるだけ高い位置を取ることで、相手の頭をコントロールしやすくなります。

③ 左手は相手の肘の内側

技術的ポイント:

  • 手のひらは使わず、前腕でコントロールする
    グローブをつけていると手のひらは使えません。前腕全体を使って相手の腕をコントロールします。
  • 相手の肘の内側を押さえる理由
    ここを押さえることで、相手の腕の動きを制限できます。

相手に頭を下げられそうになったら

首相撲では、相手に頭を下げられると非常に不利になります。

対処法:

  1. 頭の位置を下げずに
    自分の頭を下げてしまうと、相手の思うツボです。頭の高さは維持します。
  2. 下に入り込む
    体を沈めて、相手の下に入り込みます。
  3. まっすぐ立ち上がる
    下から一気に立ち上がることで、相手の体勢を崩せます。

下に入り込む → 立ち上がる。この動きで相手を押し返します。


相手に腕を閉じられて内側を取れない時

相手が腕を閉じて、内側に手を入れられない状況があります。

対処法①:片手で相手の腕の内側から思いっきり叩く

  1. 片手で相手の腕の内側を思いっきり叩く
  2. できた隙間にもう片方の手を入れる

瞬間的に隙間を作ることで、内側に入ることができます。

対処法②:相手の顎のあたりを押してスペースを作る

相手の顎を押すことで、強制的に距離を作ります。そこから手を入れます。


相手の腕と肩を固める時のコツ

相手の腕と肩を固めて動きを制限したい時:

手を組み、挟み込むような感じにすると楽です。

力で押さえ込もうとすると、47歳の体力では持ちません。

手を組んで挟み込むことで、少ない力で相手をコントロールできます。


今回の練習で得た3つの気づき

対人練習を通じて、重要な気づきがありました。

気づき①:奥足ローは「駆け引き」で当てる

ただ蹴っても当たりません。

まずカットさせる、または上を見せてから下を狙う。

この駆け引きが、実戦で使える技術を作ります。

気づき②:距離によって対応を変える重要性

遠い距離なら守る、近い距離なら受けて返す。

この判断を瞬時にできるようになることが、47歳の強さです。

気づき③:首相撲は「力」ではなく「技術」

正しい立ち方、正しい手の位置、正しい体の使い方。

これらを理解すれば、47歳でも若い選手と互角に組めます。


本日の一言

技術は力を必要としない。正しい角度と正しいタイミングが、47歳の武器になる。


最後に——対人練習で技術は磨かれる

サンドバッグで何百発打っても、実戦で当てられなければ意味がありません。

対人練習で初めて、「当てる技術」「距離感」「タイミング」が身につきます。

今回学んだ技術:

  • 奥足ローへの2つの入り方
    カットさせてから、または上を見せてから
  • 距離による対応の変化
    遠ければ守る、近ければ受けて返す
  • 首相撲の基本技術
    正しい立ち方、腕の使い方、相手への対処法

これらを反復練習して、体に染み込ませます。

次の試合では、これらの技術を実戦で出し切ります。

城戸アラタ

対人練習で学んだ技術は、すぐに使えるものばかりです。奥足ローの入り方、距離による判断、首相撲の基本。これらを次の試合までに完璧に仕上げます。47歳だからこそ、技術で勝負する。この信念は変わりません。


城戸アラタ
Parallel Life Method

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この記事を書いた人

7つの柱で40代・50代の男の人生を再構築する方法を発信

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