城戸アラタです。
前回までに「税務調査を遠ざける設計」について解説しました。
今回は、帳簿がキレイでもアウトになる話をします。
税務調査は、「数字」だけを見ているわけではありません。
人間として不自然かどうかを見ているのです。
帳簿が正しくても危ない「5つの地雷」
多くの人が踏んでしまう地雷について、具体的に解説します。
地雷①:「なんでも経費にする人」
これは王道の自爆パターンです。
よくある例:
- 家賃全額経費
- 飲食全部打ち合わせ
- 旅行=視察
- 服=仕事着
気持ちは分かります。でも、税務署から見たらこうです:
「それ、生活ですよね?」
ポイントはここです。
「一部」ならOK、「全部」はアウト。
正しい考え方:
- 家賃 → 仕事割合だけ
- 飲食 → 相手と内容が説明できる分だけ
- 服 → 誰が見ても業務用だけ
「グレーを黒に寄せる人」ほど、真っ先に突かれます。
城戸アラタ経費計上は「説明できるか」が全てです。私も家賃は業務スペースの割合だけ、飲食は相手と目的を記録した分だけを経費にしています。
地雷②:「売上の入金名義がバラバラ」
これは、意外と多いパターンです。
危険な例:
- 家族口座に入金
- 個人と法人を行ったり来たり
- フリマ・ASP・海外サービス混在
税務署が嫌うのは:
「流れが追えない金」
- どこから来て
- どこへ行って
- 何の対価か分からない
これがあると:
「全部見せてください」
となります。
入口と出口は必ず一本化してください。
地雷③:「赤字が続いているのに生活が派手」
これは、ほぼアウトのパターンです。
危険な組み合わせ:
- 申告は赤字
- でも海外旅行
- 高い外食
- いい車
税務署の視点はシンプルです:
「その金、どこから?」
説明できない=調査です。
副業でも法人でも同じです。
生活レベルと申告内容はリンクさせてください。



税務署は生活実態もチェックします。申告内容と生活レベルが矛盾していると、「隠れた収入があるのでは?」と疑われます。一貫性が大切です。
地雷④:「副業→法人化のタイミングを間違える」
これは、中級者がよくやるミスです。
危険なパターン:
- 利益ほぼ出ていないのに法人化
- 節税したいだけ
- 実態は個人の延長
税務署はこう見ます:
「節税目的の法人ですね」
これで、一気に警戒レベルが上がります。
法人化は、以下の3つが揃ってから:
- 利益が安定している
- 継続性がある
- 役割が明確
焦ると逆に目立ちます。
地雷⑤:「税理士に丸投げして思考停止」
これも、本当に多いです。
危険な発言:
- 「税理士がOKって言った」
- 「任せてます」
税務署はこう聞きます:
「あなたはどう考えていますか?」
ここで黙ると終わりです。
税理士は盾にはなりますが、代弁者ではありません。
最低限、以下は自分の言葉で説明できないとダメです:
- 何の事業か
- なぜその経費か
- どうやって稼いでいるか
これは自分の言葉で説明できないとダメです。



税務調査では、税理士がいても本人に直接質問されます。「税理士に聞いてください」では通りません。自分の事業は自分で説明できることが大前提です。
税務調査で一番見られているもの
本音をお伝えします。
税務調査で一番見られているのは:
「この人、信用できるか?」
具体的には:
- 話が一貫している
- 書類と行動が一致している
- 変に誤魔化さない
これだけで、結果はかなり変わります。
帳簿の正確さよりも、人としての信用が重要なのです。
ここまでの結論
辛口ですが、本当のことをお伝えします。
重要なポイント:
- 賢い節税 ≠ 目立たない
- 知識より「姿勢」
- 雑な人ほど調査される
逆に言えば、ちゃんとした大人の事業者に見えれば、税務署は来ません。
難しいテクニックは必要ありません。
必要なのは:
- 丁寧な記録
- 一貫した説明
- 誠実な姿勢
これだけです。
次回予告
次回は、実際の税務調査当日についてお話しします。
「税務調査当日、何が起きるのか」
- 調査官が最初に見るもの
- 何を聞かれるのか
- どう対応すべきか
リアルな現場の話をお伝えします。
城戸アラタ
Parallel Life Method


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